こんなつまらない路地が 日々の暮らしの基礎なのだ

いちょうの葉を掃く





きのうは いちにち
丘の上のいちょうの木が葉を降らせ
木枯らしに勢いづいてさらに葉を降らせ
屋根にとどまって いずれ
雨どいを詰まらせてやろうともくろむやつは
しばらくそのままにするほかないが
けさは 家のまえの
路地を埋めたいちょうの葉を掃いた
湿って重たいいちょうの葉をぬぐいさると
アスファルト舗装の路地が
灰色の肌をむき出しにするのだが
こんなつまらない路地が
日々の暮らしの基礎なのだ だから
いちょうで埋め尽くされたままには
しておけない こいつはいつまでも
湿ったまま居座るからな
竹ぼうきでかき集め
ついでにハナミズキの落ち葉をかき集め
草ぼうきに持ち替えて
ちりとりですくいとった葉をゴミ袋に入れ
ゴミ袋に足を突っ込んで
落ち葉をぐいぐい踏みつけ
また葉をちりとりにすくいとって
ゴミ袋に入れ ゴミ袋に足をつっこみ
そうして朝の貴重な時間をゴミ袋につめこみ
いつまでこんなことを
繰り返していられるだろうかと
またぞろ降ってきた
いちょうの葉を見上げたものだ

2016.12