蒼き馬とゆけ



名もない曠野を
さまようひとを雲が追う
嘘がはびこる
街を逃れて
気休めの椅子はない
甘える花もない
疲れはて 地に這うも
立ち枯れて骨になるな
高くいななき 天翔る
はだかの蒼き馬に乗れ


はてない曠野に
怒りのくさび打ち込んで
点すほのおは
だれのいのちか
なぐさめの川はない
まどろむ草もない
よみがえる言霊が
織りなした衣 そらに
熱くたなびく きょうの夢
はだかの蒼き馬とゆけ


よみがえる言霊が
織りなした衣 そらに
熱くたなびく きょうの夢
はだかの蒼き馬とゆけ