■海岸通りのコーヒーショップ





潮の香りがなつかしい
入り江を見わたす コーヒーショップ
昔のまんまの目印は
シッポがもげてるマーメイド
「あなたなんか あなたなんか…もうきらい」
かわいくすねてた あの娘 いま
(会いたいわ)…どこにいる


貝がら模様の カウンター 
真珠の輝き コーヒーカップ
テーブル席の 窓からは
日替わりメニューの海の色
「あなたひとり」「おまえだけさ」ささやけば
海岸通りで ウミネコが
(会いたいわ)…さわいでた


ギャグが冴えてるマスターは
歳をとるのを忘れたおひと
いきなりあの娘の噂話
いまでもひとりでいるってさ
「あいつなんか あいつなんか…わすれたよ」
思い出まみれのくせしてさ
(会いたいわ)…会いたいよ