巡礼 1/9

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巡 礼




その日。
生れかわりであるという思いを禁じ得ない。
(首つり人の、トラキアの王の)
地上で。
(数十の女神の星が、初めの崖から終りの崖へ飛ぶ)
知るべきであった。





まばらな外へ出ることは その涯で内側へ もとの内部へ還ること
だ 死ぬことは救いではない (それが救いであると言え!)
逃れ出ることはできなかったのである
宿命の思いを禁じ得ない
宇宙のみじんの島であろうとした我々 聞いたこともない名の王自
らの領土の王であろうとした我々
それは幾つかの家並の物語りの中に収められよう(死後とは 思い
出すことの不可能性である)
残存することであるとすれば
余りに矯小な昼の下の町

無為の日々 灰色に均一な地平の日々と
疲労に運ばれる
錯綜の日々
両端に存在する
一方は完全に手を離したのであって
低く漂う眠りだ
他方は日常と触れたために日増しに
まき込まれる唯一の真実である
疲労を確かめることなしには
生き得ないかのように
宙吊りになった中間地帯に