ここ、昼と夜 1/2

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ここ、昼と夜



ここ、昼


いいね、何がって、存在の仕方
それは人が位置を、せつなに占めたと言えることから来る
ランチタイムのレストランは、ぜいたくなことに
古風な外灯を点けたまま、内部から発情する卵だ
緑を盛りつけた並木は重たげ
窓辺の低い席から、四つ角
立体駐車場ビルが干物の内臓を開いている
いいねと言うのは多分、並べることではない
いいこと悪いことはかりそめだが
空気が都市というシンクを一杯に満たしていると解った
植物の綿毛がゆっくりと漂っていたから
次の時代を待って
耳が水の中を泳いでいる
連想は単純だがかすかな
狂気の香りが、実にいい
何がって、既に死んだディスクールに対して
聞き返すのかい?
もうここ、居なくなるってこと
運命みたいにお昼、ここを味ったってこと

―ここでは、雨は降っていない


ここ、夜


結局何を求めているのか、ここやりたい
欲望の死の手前では?
何にせよ幾つかの類型に違わないものだとすれば
末だ残しているロマン的心情で、多が入れ替る
唯一の女と断じてみても変りばえはしない
驚く者はない。客への挨拶は
この世でない、むろんあの世でも